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さて、斉藤氏の書籍やSP波動法は、基本的には「売られすぎている」ものをバスケットで買ってしばらくもっているというアプローチだ。 そして時間の経過と共に下方に極端に行き過ぎた分の修正を取りにいくのだ。 これは割合に実行しやすく、かつロバストな手法で、個人投資家にとっては非常に優れた売買手法の一つだといえる。
では、その逆に「買われすぎている」ものをバスケットで売ってしばらくもっているというアプローチはどうだろう? それができれば、買いでとって、売りでとって、チャンスが2倍になり、かつ同時期にロングとショートのポジションをもてれば、マーケットリスクを多少なりともオフセットできることになる。 素晴らしい!
だが、これはできないことはないがかなり難しい。 なぜなら、以前にも書いたように株式のマーケットは上下にシンメトリックではないからだ。 買われすぎたものは、そのままどんどん買われてしまうことも多く、「買われすぎを売る」という戦略は「売られすぎを買う」よりも難度が高いのである。
ただ、あまり多くのリターンを望まなければ、マーケットニュートラルに近い形で比較的安定してロング/ショートの両方のポジションを建てながら運用することも可能だが、おとなしすぎて個人投資家の方にはあまりアピーリングではないだろう。
私も何年か前に、そのテーマでセミナーをおこなったことがあるが、参加者が非常に少なかった上に、DVDが何年経っても1枚も売れていないらしい(爆)。 意味ないので廃盤にしてもらうことにしました(^^;)。
将棋や囲碁の世界などに過去あったことだが、既にある程度研Qされている局面で、定石(定跡)とは異なる手を打つ棋士が出ることがある。 周囲はその奇妙な行動にクビをひねるが理解ができない。 しかしその棋士は自分のそのオリジナルな手を打ち続け勝ち星を重ねる...
そして、ずいぶん後になって、場合によってはその棋士が故人となってから、実はその新手がその局面では既存の手よりも良い手であることが判明したりする。 当該の棋士は自分だけがその価値を知り、優位に立ち続けたわけだ。
このように、自分が理解できなくてもそれが正しいことはいくらでもありうるのだ。 以前↓に書いたように囲碁や将棋でなくても、技術レベルに応じてなにが「正しい」のかは異なるし、初級者には間違っているように見えることでも、経験を積んだ人間には当然のこととして受け取れることもありうるわけだ。
それは相場においては技術や知識の違いが個々人によって非常にことなるために、特に顕著である。
http://kenzo.enjyuku-blog.com/archives/2008_07_post_291.html
さて、以前に私の上司であったA氏はインベストメントバンクに勤務していた若い頃に、ジョージ・ソロスから注文を受けていた。 当然ソロスの使っていたブローカーは複数社あったが、結構な量の注文をくれていたそうだ。 だが、注文の意図については判じかねることが多かったらしい。
当時彼のいたチームは4人で構成されていて、皆非常に頭が切れる人たちでかつ経験も豊富であった。 そしてソロスから注文がくるたびに、そのトレードの意味しているところについて研究と議論をしたそうだ。 だが、彼らをもってしても詳細は曖昧模糊としてわからないことが多かった。
担当トレーダーに聞けば何らかの回答は得られるが、当たり障りのない理由を教えてくれるだけだったという。 もちろん、一般的にはそれで十分説明がつくし、普通の人間ならそれで納得するところだが、ソロスがわざわざ行なうトレードにしては当たり前すぎてかえって変だという感覚をいつももったという。
トレードの意図が明らかになるのはいつもずっと後になってからだったという。 ポジションを変えたときには奇妙に思えた投資行動も、時間が経ってマーケットのほうが追いついてくると、まるで予定調和のように以前のポジション変化が効を奏するのである。 ソロスは他者よりもずっと先を見ていたのだ。 あるいは他者がまったく気がつかないことを見ていたのだ。
優秀なインベストメントバンカーが4人束になってもかなわないだけのことが、ソロスには当たり前のようにできていたことになる。 当然、一般の人間に彼の行動が理解できるはずもない。 普通(?)の投資家はかなりの割合で、自分が理解できないソロスの行動を「間違っている」と思うのではないか?
だが、この4人は自分達が理解できないことだからといって、「間違っている」という捉え方は決してしなかった。 むしろ、自分達もソロスの見識に追いつこうと研鑽を積んだのだ。 ソロスの注文の真の意図を読もうと皆で努力したのだ。 それから数年経過してこの4人はそれぞれ独立していった。 3人は著名なヘッジファンドの主催者となり、1人は中堅の証券会社の経営者となった。
マーケットにおいて自分が全てを理解・把握し、先を見通せるなどということはありえないのだ。 同じように、自分は常に正しく他者は間違っているなどということもありえない。 従って、一見矛盾している、あるいは奇妙に思えることを聞いたり読んだりしたとしても、すぐに「間違っている」と断じないほうがよいのではないか? それは本当は間違っているのではなくて、単に自分の知識や経験が拙いせいで理解できないにすぎなかもしれないからだ。 私も反省すべきだろう(^^;)。
私が斉藤氏の著書を推薦したことで驚かれた方がおられるようだ。 だが、これは私のこれまでの主張を読んでいただければ別に晴天の霹靂などではなくてむしろ極自然な成り行きであろう。 これまでたまたま私は斉藤氏の著書を読んでいなかっただけのことであって、読んでいればとっくに推薦していたはずである。
繰り返しになるが、私がこの本をいいなと思うのは、そのわかりやすさである。 取り上げられている売買手法は、いわゆる「突っ込みで行き過ぎた銘柄を買う」アプローチであって、これそのものは珍しいものではない。 SP波動法に代表されるように既に10年以上前から人口に膾炙しているし、同じ「突っ込みで行き過ぎた銘柄を買う」アプローチの中でも、斉藤氏が著書で紹介しているデフォルトのルールが必ずしも最適なのではない。
本で紹介されているルールは、斉藤氏が本文中にも書いているとおり、自分でコードをかけない人向けのものでネット証券のツールを使うことを前提としたものだから、切れ味が多少鈍いのは当然である。 よりよいものを望む人は自分で検証してオリジナルなルールを策定すればよいだけのことだ。
むしろこの本で見るべきは、そのわかりやすさと、随所に書かれているトレードやマーケット、あるいは分析手法に対する解釈や認識の正しさであろう。 斉藤氏が金融機関に勤務したこともなく、短期間に独自でこれだけの知見を得るに至ったことのほうが驚くべきことだし、実際にトレードで結果を出したならばそれは素直に賞賛すべきことではないか。
ところで、斉藤氏の著書とはずいぶん異なった相場書に「ヘッジファンドの売買技術」という書籍がある。 これはいわゆるシステムトレーダーの方であれば非常に興味をもち、かつ高く評価するであろう書籍である。
もちろん、私もこの「ヘッジファンドの売買技術」を高く評価するのにやぶさかではない。 だが、評価のポイントはおそらく全然異なるであろう。 私はこの本に書かれている内容の99.9%にはほとんど価値がないと思っている。 価値があると考えるのは2,3行の記述だけである。
だが、その2,3行の記述は非常に高い価値がある。 それくらい重要なことが書いてあるのである。 私の知る限り洋の東西を問わず、「それ」について記述してあるのはおそらく「ヘッジファンドの売買技術」だけである。 他ではまったく見たことがない。 だから、99.9%にはほとんど価値がないものの、その2,3行だけで十分に価値がある相場書だと思うわけだ。
しかし、少なからぬ数の方にとっては、その2,3行を価値があると認識することはあまりないかもしれない。 その場合は当然99.9%の部分のみに目が行って、評価は低くなることもありうる。 当然のことだ。 役に立たないほとんどの部分を読んで評価を下すのならば、駄本と認識されてもしかたがあるまい。 私も件の2,3行がなければそう断じたかもしれない。 このように、相場書の評価は読み手の立場によって極端に変わることもありえるのである。
従って、私は「ヘッジファンドの売買技術」を多くの方には勧めない。 ほとんどの人にとっては読んでも全然意味がないからだ。 これまでにもごくわずかの人に対して勧めたことがあるだけだ。 これらの人たちは、自分でどこが役に立つか理解できると思ったから勧めたまでである。
その意味では、斉藤氏の著書は総じて非常にわかりやすく、それ1冊で初心者がシステムトレードの世界を無理なく理解し、間違った方向へ進むのを避けられる、入門書として優れたものなのだ。 そこでとりあげられている手法が1種類であることは問題にはならない。 むしろ、一般の投資家がたいした手間隙をかけずにできる手法を紹介しているということのメリットのほうが大きいのではないか。 私がこの本を推すゆえんである。
なお、蛇足ながら「ヘッジファンドの売買技術」の価値ある2,3行は、著者の考えを述べた箇所ではない。 興味のあるかたは探してみてください。
今日は原爆の日、1945年に広島に原爆が投下された日だ。 太平洋戦争と米国による原子爆弾の投下に関しては、書きたいことがたくさんあるけれど、それはまた別の機会にして、本日は別の話。
よく知られているように、日本国民は核兵器によって3回の被爆を体験している。 広島と長崎と南太平洋である。 最後の被爆では大勢の漁船員の方が被爆したが、なかでも第五福竜丸の被爆が一番ひどかった。 結局、8人の方が亡くなっている。
ビキニ環礁の水爆実験の話は子供の頃から知っていたが、詳しく知るようになったのは学生の時からである。 当時の関係者で、長らく東大医学部で教えておられた吉澤教授から講義のときに話を聞いたのだ。 私が吉澤教授からその話を聞いた年に先生は退官されたので、私達は直接教えを受けた最後の学年となった。
第五福竜丸が南太平洋で被爆し、2週間ほどして焼津に帰還、乗組員は東大病院と国立第一病院に入院した。 当時、ビキニ環礁での水爆実験は米軍によって機密とされ、米国は日本の漁船団の被爆を認めようとしなかった。
しかし、入院中の漁船員の容態は悪くなる一方であった。 日本はなんとしても米国に被爆の事実を認めさせなければいけない。 だが、そのためには二つの証拠、すなわち漁船員の体内に水爆由来の人工的な放射性同位体が存在することを示すこと、そして、第五福竜丸が水爆による放射性降下物(死の灰)をかぶったことを示すことが必要であった。
このために、何人かの科学者がかり出された。 当時東大病院の青年医師であった吉澤先生もこの任にあたった。 放射性物質の存在を見つけるにはイオン交換樹脂があれば簡単にできる。 だが、今でこそ化学の実験室にいくらでも転がっているイオン交換樹脂は、当時日本には存在しなかった。 米国にしかなかったのである。
しかし、吉澤先生達はあきらめず、来る日も来る日も患者の尿から放射性物質を取り出す試みを続けたという。 そしてついに水爆由来の放射性同位体を抽出することに成功する。 これにより、米国は水爆実験の事実と、漁船団の被爆、そして危険水域の指定のミスを結局認めた。
もうひとつの証拠、第五福竜丸の死の灰はどうだっただろう? こちらも発見は難航を極めた。 吉澤先生は任を帯びて単身焼津に赴いたが、南太平洋からの2週間の航海のうちに、必死の清掃作業による洗浄によって船体は洗われ、死の灰はどこを探してもなかったという。 ガイガーカウンターの針は勢いよく振れるものの、肝心の死の灰がどこにも見つからないのだ。
だが、関係者の懸命な捜索の結果、それは意外なところから見つかった。 被爆し、身体の弱った船員達が洗えなかった唯一の場所、マストの高いところに備え付けられた見張り台のわずか直径数十センチの板の上に、死の灰はしっかりと降り残っていた。 これが敗戦国日本が米国に第五福竜丸の被爆を認めさせる決定的な証拠となったのだ。
被爆から半年後、無線長の久保山氏が国立第一病院で亡くなった。 「被爆被害者は私が最後にしてほしい」という言葉が遺言となったという。
斉藤正章氏の「勝率80%の逆張りシステムトレード術」を読んだ。 これは2年前に発行された本で、私は氏とは面識がないのでこれまで読む機会がなかったのだが、読んでみると結構いい本ですね。 なにより初心者の人にもわかりやすい言葉で書かれていて、システムトレードの入門書として非常によくまとまっていると思います。
斉藤氏が紹介しているのは、よく知られている滝沢先生のSP波動法と基本的には同じ概念のもので、従って定職が別にあるサラリーマンの人でも実行可能なトレード手法です。 この手法は、人口に膾炙しているとは言うものの、私の周囲にもこれで10数年にわたって稼いでいる人も複数いて、環境の変化に対して非常にロバストな手法といえます。
しかも、それを実行するのには、プログラミングの知識や特殊な環境など必要ではなくて、適当なスクリーニングツールだけあればできるので、個人投資家が始めるのには最適なシステムトレードのひとつだと思います。 私個人は逆張りトレードよりもモメンタムトレードを好みますが、この本で紹介されている手法は逆張りの理想的な使い方に近いと思います。
現に商品のさや取りで有名な個人投資家で私の友人のアラ氏(仮名)はPanのSP波動法を使って、すこしパラメーターをチューニングしただけでずっと使い続けて成果をあげています。 これなどは、システムトレードといっても、全てが敷居が高いものばかりではなく、個々人の事情に合わせて実行可能なものがいくらでも存在することの有力な証左でしょう。
それにしても、この本はわかりやすいです。 滝沢先生の本は学者が書いた書籍の典型で、理系の人が読む場合には全く難がありませんが、高校生程度の初歩的な数学の知識がない場合には読んでも咀嚼できない可能性がありますし、「理論は教えるから、実行にあたっての工夫は自分でやりなさい」的なところがありましたが、斉藤氏の本は読めば誰でも理解できないということはないでしょう。 初心者の方に強く勧めます。
東京電力が来年から電気料金を値上げすると言う。 これは原油価格の高騰と原子力発電所が稼動していないことによるコスト高なのだそうだ。 ついでに言うと、経常赤字は4250億円らしい。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080729ddm008020013000c.html
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080729k0000m020091000c.html
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080729ddm001020059000c.html
さて、もう20年以上も前になるが、私が若い頃に働いていた部署の前任者から聞いた話。 その部署はいまでいうOTCのデリバティブを扱っていたのだが、原油に関するエキゾティック・オプションもその在庫にあった。 在ったと言うより、実はかなり力をいれて開発したのだと言う。
なにせ、当時はまだ石油ショックの記憶が誰にでもあるころで、かつ日本の緒産業が石油に依存している事実はあきらかだったわけで、当時の原油の値動きはおとなしかったものの、ヘッジ目的のプロダクトは売れる見込みがあると読んだわけだ。 もちろん、その商品はそこそこ売れて収益に貢献したらしい。
だが、「絶対に売れる!」と意気込んで営業をかけたものの、まったく原油関連のエキゾティック・オプションを買ってくれなかった業種があるという。 それは電力業界だ。
電力会社は、今も昔も石油火力発電所で大量の重油を消費する。 だから、原油価格の高騰は電力会社にとって収益を圧迫するリスク要因である。 これが民間(?)の企業であれば、それだけ大きなリスクに対しては、打てるものならなんらかのヘッジ策をこうじようとすることだろう。 原油関連のエキゾティック・オプションはその手段として最適であるはずだった。
だが、現実はそうではなかった。 勇んで営業に行って、電力会社から返される言葉は、どの電力会社でもいつも同じであった。 「もし原油価格が高騰し、発電コストが上がったとしても、電力会社としては一向に困らない。 なぜならその負担は全部利用者にまわせばいいからだ。 電気料金を上げれば済む話だから、原油価格はリスクなどでは全くない。」「オプションを使ったヘッジ策が上手くいって、コストが自分の会社だけ下がったら、そのことの方がむしろ問題だ。」
私の前任者は、これら電力会社の対応をみて、そのあまりの感覚の違いに唖然としたそうだが、最近の報道を見ると、その体質はいまでもあまり変わっていないようだ。(ToT)
ぐっちー氏の「長嶋さんのサッカー論」↓が面白かった。
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/914cfc827e1941405d544593f671f013
特に、↓次のコメントに注目していただきたい。
「だから、彼らは本当に正しい取材源の人には相手にされなくなり、それでも会ってくれる、名前が売りたいいい加減な奴か、根本的に間違った情報源から間違った情報を取ってくるパターンが多く発生する・・・ということです。」
これは私の体験から言っても、まさにそのとおりなのだ。(^^;)
他の分野でも当然そうだと思うが、金融の分野でもきちんとした知識や経験を持ち、状況が良くわかっているような人は忙しいし、その人も人間だから自分の話をきちんと理解してくれない人を相手に何時間も時間をすごすようなことはしたくない。 自分の言ったことが、恣意的か否かは別にして、曲解されたあげくねじまがって報道されるリスクを犯すわけにもいかないし。 だから、勢い取材に応じるときには相手を選ぶことになる。
その結果どういうことになるかというと、ぐっちー氏の言うように、マスコミの取材に応じるのは過半が「名前が売りたいいい加減な奴か、根本的に間違った情報源」になってしまうのだ。 信じられないかもしれないが、これは本当にそうなのである。 このばかばかしい現象は、一般にというよりマスコミが理解できない分野、多少なりとも専門性を要求される分野であるほどその傾向は強い。
私が以前勤務していた金融機関に、全然仕事をしない年配の御仁がいた。 彼は若かりし頃、リテールのドブ板営業で個人投資家相手に多くのハメコミを行い、その成績が評価されて同期の間でも出世が早かったのだそうだ。 その意味ではある方面に関しては頭の回転が良い人物だったのだろう。
だが、営業成績が評価されて役職を与えられ、他の部署で責任ある立場に就いたら個人投資家相手のダマテン以外はまったく仕事ができない。 デタラメをしゃべって強引に何かを買わせるという個人投資家相手の得意の手法は、それ以外の分野では通用しなかったわけだ。 だから次第に彼は仕事を任されなくなり、実質的に社内で誰も相手にしなくなった。 本人も新しいことに取り組んで仕事の幅を広げようとか、地道に勉強したり謙虚に周囲の声に耳を傾けたりするということには全く関心がなかったようだ。 それでも本人は自分は極めて優秀だとずっと勘違いしていたようで、仕事は全然しないのだが、やたらと周囲に威張り散らすという日々をすごして何十年かたった。
当時、彼は年功序列の世界で、役職だけはそこそこ高いところにいて、ある部署の名目上の責任者になっていた。 古い体質の企業では若い頃の営業成績がいまだにものを言っていたせいでもある。 だが、仕事はまったくない。 誰も彼を信頼していないし仕事を頼もうともしない。 それに得意先や他部署からは「あのバカを二度と連れてくるな!」ときつく言われているので部下もなるべく彼に関わらないようにしていた。
そういう状況で彼は職場に来てなにをしていたかというと、一日中電話でしゃべっていたのでる。 それもほとんどすべてが口からデマカセのいい加減な話をだ。(^^;)
本人いわく日K新聞(仮名)を初めとしたマスコミの記者が次々と自分に電話をしてきているそうで、一日中その取材に答えているのだとか... そして、新聞や雑誌などに珍妙な記事がでると、「これは俺が話したことだ!」などと威張って吹聴するのであった。
だが、彼は金融に関する実務を全く知らない、経験もない。 彼にあるのははるか昔に個人投資家相手にしゃべっていたホラ話やデタラメを現代風に味付けしてしゃべる技術(?)だけであった。 もちろんそのほとんどはウソであった。
しかし、彼のそういった話をありがたがって聞いて記事にしてしまう記者が現実に少なくないのである。 逆に言えば、過半の記者は、当時も今もこの御仁のような「名前が売りたいいい加減な奴か、根本的に間違った情報源」にしか相手にしてもらえないのだ。
私たちが読んでいる新聞や雑誌の記事のカナリの部分はこうしてできているのである。 悲しいことである。今でも多くの金融関係者は「日本にはちゃんとした金融関係のメディアがひとつもない」と言って嘆くが、これが現実なのである。 だから普通の人は皆、1次情報にあたるか、もしくは海外の報道だけをみて、日本の報道はあまり見ないようにしているのである。
ところで、マスコミは本質的に素人であり、ことの真偽を判断できないという傾向を逆に利用して、取材源の少ない特定の産業分野においては、自分たちの都合の良いように報道を偏向させるということが行われることがある。 ネット上で具体名は挙げにくいが国策にかかわるような産業のことである。 当然事実を知る内部関係者はその奇妙な偏向に気づくが、誰も外部には事実を話さない。 10年、20年という時を経て、外圧でもかからなければ真実は明るみに出ない。 ちょっと恐ろしいことである。
日本で販売されているブラジルおよびラテンアメリカ株式のファンドが1年で10倍の残高になったそうだ(^^;)↓ すさまじい勢いだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000270-reu-bus_all
たしかに、全く元気のない他のBRICS諸国や先進国の株式市場と比べて、投資適格への昇格の影響もあって、ブラジル株式市場はここ数ヶ月比較的堅調であったが、それにしても日本の個人投資家のもつ金融資産の動きと言うのはどうしてこう単細胞なんだろう?(笑)。
いや、別にラテンアメリカの株式市場が悪いとは言わないけれど、そこまで皆一緒に動かなくてもいいだろうに...
もしこれから世界的に不況になるのならば、当然ラテンアメリカ諸国だってその影響を受けるだろうし、それに、ブラジルの経済について明るい見通しを仮に持っているならば、以前のエントリー↓にも書いたように、株式よりもむしろ債券のほうがいいのではないかな?
http://kenzo.enjyuku-blog.com/archives/2008_07_post_297.html
20年前の南米の経済危機のことが頭をよぎる人も多いだろうけれども、ソブリンかよほど信頼できる政府系の企業の発行するものに限れば、少なくともこのタイミングでは株式よりもリスク・リワードは良好だと霊視したい(笑)。
BAの第2四半期の税引き前利益はなんと88%の減益だという↓(@_@)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000333-reu-bus_all
「原油価格の高騰や経済の減速、消費者心理の低下などに圧迫された」そうだが、航空会社の経営の不安定さを象徴させるような事態で、これは世界の主要エアラインに共通した問題だろう。
一方、そうした中にあって業績の良いエアラインもある。 ドバイのエミレーツ航空だ。 このエミレーツが順調な理由について、一説では「燃料を格安で補給できるからだ」という説があるが、エミレーツによると、それはあたっていないそうで、使用している機材が新しいものが多くてメンテナンス費用があまりかからないこと、軍を引退したパイロットを積極的に採用して自前で育てないからそのコストがかからないことなどを挙げている。
そして特筆すべきは、エミレーツが拠点にしているドバイの空港の着陸料が安いことなのだという。 これによって、他の先進国の着陸料がバカ高い空港を拠点にしているエアラインに対し、コストを抑えることができるのだとか。 たしかに、エコノミークラスは知らないけれども、ビジネスクラスに関していうと、エミレーツは他と比べてずいぶん安いのである。 安いうちにせっせと乗っておくか(^^;)。
こりゃ物騒でバスや列車にも乗れんな。 乗るならずっと目を開けておかなきゃいけないかも(ToT)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000239-reu-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000088-jij-int
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2425108/3177584
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